全日本スキー連盟(SAJ)が行うスキー検定は、「公認スキーバッジテスト」と「公認スキー指導者検定」の2つです。
スキー指導者を育てる「公認スキー指導者検定」と、スキーの技術が規定のレベルに到達しているかを判定する「公認スキーバッジテスト」に分かれています。
公認スキーバッジテスト
公認スキーバッジテストは「プライズテスト」「級別テスト」「ジュニアテスト」に分けられます。
プライズテスト
プライズテストは「クラウンプライズテスト」、「テクニカルプライズテスト」があります。
受験者の年齢制限はありませんが、テクニカルプライズテストを受験するには級別テスト1級を取得していること、クラウンプライズテストを受験するには、テクニカルプライズを取得している必要があります。このほかに、受検する年度の(公財)全日本スキー連盟(SAJ)の会員登録を完了していることも必要です。(暫定会員を含みます)
各プライズテストの実技テストを受けるためには、2単位4時間の事前講習を修了していなければいけません。事前講習の有効期間は、講習を受けたシーズンのみとなります。
種目は、共通で
- パラレルターン・大回り/ナチュラル・急斜面
- パラレルターン・小回り/ナチュラル・急斜面
- パラレルターン・小回り/不整地・中急斜面
- 総合滑降/ナチュラル・総合斜面
の4種目です。検定員3名の評価で3名の平均値(小数点第1位を四捨五入)が各種目の取得ポイントとなります。各種目の上限は100ポイントです。
クラウンプライズテストは4種目の合計が320ポイント(平均80ポイント)以上で合格、テクニカルプライズテストは合計300ポイント(平均75ポイント)以上で合格です。
級別テスト
級別テストは1級から5級までありますが、3級から5級のテストは講習内で行われ、受験者が講習で規定の技術レベルに達していることが講師により確認できれば合格することができます。
2級、1級は一発勝負の実技テストで規定の点数以上を取らないと合格することができません。
1級を受験するには「2級を取得していること」、1単位・2時間の事前講習を修了している必要があります。事前講習の有効期間は、プライズテストと同様に講習を受けたシーズンのみとなります。
2級を受験するための要件はありません。よって、級別テストは2級から受験する人が多いです。
2級
種目は
- 基礎パラレルターン・大回り/ナチュラル・中級斜面
- 基礎パラレルターン・小回り/ナチュラル・中斜面
- シュテムターン/ナチュラル・中斜面
の3種目です。
300点満点中195ポイント(平均65ポイント)以上で合格です。
1級
種目は
- パラレルターン・大回り/ナチュラル・急斜面
- 基礎パラレルターン・小回り/ナチュラル・急斜面
- パラレルターン・小回り/不整地・中急斜面
- 総合滑降/ナチュラル・総合斜面
の4種目です。
2級と異なるところは、シュテムターンの代わりに、不整地、つまりコブ斜面の滑降と、総合滑降と呼ばれる大回りや小回りを組み合わせる滑降が加わることです。
4種目の評価の合計が280ポイント(平均70ポイント)以上で合格です。